あまりお水を飲んでくれない、療法食を食べてくれない、点滴が嫌で暴れてしまうネコちゃんに。慢性腎臓病(腎不全)のネコちゃんを自宅でお世話するときに役立つグッズをご紹介。
猫の慢性腎臓病
慢性腎臓病の猫と生活していると、あまりお水を飲んでくれない、療法食を食べてくれない、点滴が嫌で暴れてしまう、病院が苦手などの困りごとに直面してしまうことが少なくありません。少しでも長く一緒にいたいから、できる限りのことをしてあげたい。でも、思うようにいかないことが多くて落ち込んでしまうことも。
慢性腎臓病の猫の飼い主さんなら知っている人も多いと思いますが、腎臓の組織は一度壊れると元に戻すことはできないので、慢性腎臓病にかかったら完治することはありません。残った腎臓の機能でスムーズに暮らしていけるようにくふうをしていきましょう。*(1
慢性腎臓病の治療
腎臓の機能が低下すると、さまざまな合併症を発症します。それぞれの合併症への対症療法として、腎臓病用療法食、降圧薬、たんぱく尿を減らす薬、尿毒素やリンの吸着剤、点滴などを病気の状況に合わせて使っていきます。*(2
合併症の有無や所見により、必要な治療が違ってくるので、療法食を始めるタイミングや日々の生活で気をつけることなどは獣医さんの指示に従うことが大切です。
自宅でできる慢性腎臓病ケア
腎臓病になると、ちょっとしたことでも脱水しやすくなります。脱水症状が重度になって食欲が落ちてしまうと水も飲みたがらないので、その場合は入院して点滴を行う必要がありますが、*(3 ご飯も食べられ水も飲めれば自宅でのケアが可能です。大好きな飼い主さんに手当をしてもらい、ひなたぼっこをしながらゆったりと自宅で療養できたら、猫にとってそれほどうれしいことはないはずです。猫が自宅で安心して過ごせるようにできることをしていきましょう。
悩み①あまり水を飲んでくれない
慢性腎臓病の猫は充分量の水を飲むことができず、慢性または再発性脱水を予防できません。脱水になれば腎血流量低下および腎前性高窒素血症が進行し、食欲低下、嗜眠および便秘などの症状があらわれます。簡単な管理法(噴水式水飲み器、フレーバーウォーター、複数の水飲みボールなど)で適切な補液を行うことができない場合は、経腸栄養チューブの使用または皮下輸液療法を検討しなければいけません。*(4
水分摂取量の増やし方
- 複数の水飲み場を用意する
- 常に新鮮な水を用意しておく
- 流れる水に興味を示す猫もいることから、市販の給水器を利用してみる
- 味付けをしていない鶏がらのスープやマグロ缶の汁などを少し水に加えてみる
- 冷たい水ではなく、ぬるめの水を与えてみる
- ウエットフードを利用する
これらの方法はすべての猫に当てはまるものではないため、いくつかの方法を試してそれぞれの猫に合うものを採用してみましょう。
引用:徳本 一義. "猫における水分摂取の重要性." ペット栄養学会誌 2013 年 16 巻 2 号 p. 96-98.
プラスアクア / うちのこエレクトリック製 循環浄水給水器
プラスアクアは、獣医師が推奨する猫&犬兼用の循環浄水型自動給水器です。運転音を抑えた超静音仕様で、警戒心が強い子でも安心してお水を飲んでくれます。 タンク内にはコードレスポンプを採用し、内部パーツはすベて取り外せるのでお手入れラクラク!自動停止機能や運転モードの切り替えが出来る、安心の省エネ設計です。
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ペット用自動給水器
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悩み②療法食を食べてくれない
慢性腎臓病に対する食事療法の目的は、リン制限と蛋白制限であり、リン制限は、慢性腎臓病の治療で唯一、延命効果が証明されている治療法です。リンおよび蛋白の制限レベルは、市販されている現行の療法食レベル以外では十分に調査されていないため、腎臓病療法食を食べなくなったからといって、一気にリン、蛋白が多い食事にすることは合理的ではありません。少しでもリン、蛋白が少なめの食事から選択していくべきであるといえます。*(5
腎ケアプラス ネック骨ごとミンチ
猫は選り好みが激しく、嗜好性が劣る腎臓病療法食を食べないことがよくあります。療法食にウェットフードをトッピングすると、水分補給にもなり、味付けという意味でも療法食の継続に有効なこともあるようです。腎ケアプラス ネック骨ごとミンチは、低リンの腎臓に配慮された優しい生肉です。鶏の希少部位「せせり」を骨ごとミンチにすることで、美味しさプラス豊富なミネラルも摂取できます。また、脂身も多くジューシーで旨味が凝縮しているので嗜好性が高く食いつきが非常に良いのが特徴です。
【原材料】
国産鶏・国産白なた豆粉末(無農薬、化学肥料不使用)・クルクミン(ホワイトクルクミン)
悩み③点滴が嫌で暴れてしまう
自力で水分を摂取しても脱水してしまい、腎臓の機能が低下してしまう場合には、定期的な皮下補液が必要になります。*(6 皮下補液は2~3日に1回の通院で行うことが多いですが、猫にとって強いストレスになるのは間違いありません。そのため、自宅で飼い主さんが行う場合もありますが、点滴が苦手な猫は暴れてしまって、やり方を覚えたとしてもなかなかうまくいかないこともあります。皮下補液の目的は脱水させないことなので、十分に水が飲めれば不要です。効率の良い水分補給をして脱水を防ぐくふうをしてみましょう。
ハイドロパウダー
皮下補液の目的は、自力で経口的に水分を摂取しても、水和状態や電解質・酸塩基平衡を維持できなくなった段階で開始して脱水を防ぐことです。*(7 ハイドロパウダーは、WHOが提唱する経口補水理論の考え方を基にした、水分・電解質の吸収性を高めた経口補水粉末飲料です。脱水で失われた水分やミネラルを速やかに補給できます。
【原材料】
●ブドウ糖、食塩、クエン酸ナトリウム、塩化カリウム、リン酸ナトリウム、硫酸マグネシウム
インジェクター
猫はもともと食事からとる水分以外あまり水を飲まない動物です。*(8 水飲み場を増やしたりくふうをしても思うように飲んでくれないときは、注入器が便利です。
計量カップ付き、乳首2種類付き(2つ穴タイプ・チューブ型タイプ)
内容量: 10ml
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サプリメント
健康をサポートするサプリメントをご紹介します。
アゾディル
アゾディルは、犬猫の腎臓の健康をサポートする全米シェアNo.1の犬猫用健康補助食品です。
1.窒素老廃物を栄養源として利用できる選び抜かれた3種の善玉菌
2.ひとつのカプセルに150億個以上の生菌数
3.腸まで届くカプセル
■原材料名:
ストレプトコッカス・サーモフィルス(KB19)、ラクトバチルス・アシドフィルス(KB27)、ビフィドバクテリウム・ロンガム(KB31)、サイリウム種皮、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、ペクチン、ジェランガム、二酸化チタン
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PE キドキュア
腎臓の健康維持をトータルサポート
・腸内細菌叢を整える成分配合
・消化管内のリン・窒素代謝物をまとめて吸着・排出
・便質を改善する成分配合
【原材料】
米胚芽・大豆発酵抽出物、樹木抽出物、BG・21菌発酵物、加工デンプン、炭酸カルシウム、キトサン、ビートオリゴ糖、天然ゼオライト、環状オリゴ糖
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*(1~3・6・8 宮川, 優. (2020). 猫の腎臓病がわかる本. 日本: 女子栄養大学出版部.
*(4 Ross, Sheri. "慢性腎臓病の栄養管理." ペット栄養学会誌 14.1 (2011): 27-32.
*(5 宮川優一. "これはやって良いの? — 腎臓病患者の食事管理." ペット栄養学会誌 2017 年 20 巻 Suppl 号 p. suppl_25-suppl_27.
*(7 長江秀之, and 織間博光. "慢性腎疾患における皮下輸液." 動物臨床医学 22.1 (2013): 7-11.